体術の護身術

隙をつくらない

立ち居振る舞いという言葉があります。

日本ならではの言葉です。

その道に通じた方の動きは傍目で見ても美しくまた同時に無駄がありません。

つまり隙が無いのです。

もし仮にこのような動きが出来れば暴漢者のターゲットになる確率はかなり低くなるでしょう。

空手の形の試合でも、

開始位置まで歩くその姿を見るだけで勝敗がわかったりする場合があります。

それほど姿勢や所作というのは護身上重要です。

例えば「礼(禮)」というものがあります。

今の人に礼をして下さいというと、

だいたいが頚椎・胸椎を曲げた感じの礼になります。

横からみると首と背骨が曲がり頭が垂れ下がって、

いかにもだらしなく弱そうに見えます。

本来の礼は頚椎も胸椎も曲げずに

股関節のみを曲げて礼をします。

バランスをとるためお尻が後ろに下がるので、

横から見ると「くの字」のような形になります。

これを「立礼」と言います。

他に正座をした状態から礼をする「座礼」というものがあります。

これらの礼を姿勢正しく行うと身体が繋がり強くなります。

文字で説明すると正確に伝わらないかもしれないのでここでは割愛しますが、

とにかく所作は美しい方が良いですよね。

立ち姿、歩く姿、これだけ見てもその人の強さが伝わってくる気がします。

歩きながら携帯電話をいじる人がいますがこれはやめておいた方が良いです。

姿勢が悪くなり周りに対しての注意力もなくなり、

人を襲おうとしている人間から見るとこれはおそらく襲いやすい部類に入るのだと思います。

電話をしながら歩いていた方が襲われにくいという意見もありますが、

襲われるのは一瞬です。

電話の相手に助けを求めても当然間に合いません。

それよりも凛とした姿で歩く方が

「この人は何か武道でもやっているのではないか」

「大きな声を出されるかもしれない」

と思わせる事が出来る。

無差別に襲う人間がよく言うセリフに

「自分より弱い人間を探していた」というものがあります。

という事は、

隙がなく凛として姿勢が良い人は襲われにくいのだろうと思います。

是非、今からでも姿勢を正してみて下さい。

不思議なもので姿勢を正すと気持ちも前向きになります。

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